松木 祐三
(1935年-2002年2月13日)
日本ホーリネス教団・元教団委員長
陣馬高原キリスト教会牧師
先生はアズサ・パシフィック大学の後、フラー神学大学院で学び、1997年にはPH.D.(比較文化論)を取得した新進気鋭の宣教学者です。先生は宣教学についての学術的な論文を、英語の世界で発表していますから、将来、日本語でも論文に接することが出来るでしょう。
しかし、今回、キリスト教入門的な内容の書物を、QアンドAの平易な表現で出されたことは、大変意義深いことです。それは、西岡牧師が宣教の現場にいるものとして、人間に対して熱い心を持っているからだと思います。
著者は東京聖書学院を卒業後、宝塚市で開拓伝道の働きをし、その後アメリカで学びましたが、そのかたわらウエスト・ロスアンジェルス教会で日本語部の学生牧師としてご用をしてこられました。
このような伝道の場で、さまざまな実際的な問題・疑問をもつ人々に出会い、それらの疑問をともに考え取り組んできた結果、本書がうまれたのです。
質問の内容は多岐にわたっています。例えば、一方では「私は宗教は必要ないと思っています・・・時代錯誤のように思います」という現代人の感覚を表すものとか、他方、「私はある人を赦すことが出来ません。・・・聖書には赦しの教えがあるのに・・・」というクリスチャンの悩みと自己矛盾の問題。さらに、人間関係や子育ての問題など、多様な問題が取り上げられています。
しかし、質問は内容別に整理されており、「宗教と宗教の間」「キリスト教の矛盾を前にして」「教会のイメージと現実の教会」など13の項目に分けてまとめられています。
西岡牧師は聖書学、神学、文化人類学などを学んだのですが、その表現は平易です。また、福音主義にたっておりますから健全です。入信後の人でも、教会生活の長い人でも、本書は有益であると信じます。
この書物によって、多くの人々がキリスト教理解を深めることが出来ると思います。また伝道しようとする人が、本書によって諸問題について整理され、伝道に役立てることが出来ると確信いたします。多くの方々がこの書をお読みになるよう願ってやみません。
1997年6月 八王子にて