卒園を迎えて
ご存知のように、私は還暦を過ぎました。
他の人からは「若いですね。」と言われる時があります。喜んでいいのか、単純な人間として受け止められているのか、時々考えてしまうことがあります。
若いですねと、言われるには毎日園児たちと接している為かなと思います。昔のように元気に動き回ることはできませんが、時々朝の日課に加わったり、クラスに行って絵本を読んだり、また合同礼拝で聖書のお話をすることは今でも続けています。
園児たちと触れ合うことは若さの秘訣かもしれません。
私の同年齢の人たちで退職をし、悠々自適な生活をしている人を見かけます。自分のしたいことをしているといつの間にか人との触れ合いが面倒になってしまい、一日家で過ごす人も多いようです。
でも奥さん方は遠慮なく外に出ることが出来るのでご主人よりも長生きする方が多いです。実際平均寿命は女性の方が7歳も長いです。
私がこの年になっても思うことは、人と人との触れ合いが大事と言うことです。これは乳幼児にとっても同じです。
園生活は集団生活です。人と人との触れ合いの中で生きて行きます。自分一人でないので家に居る時のような我儘が通りません。また、他の人との触れ合いにおいて社会性を身につけることが出来ます。
兄弟の多い人は生活力が強いと同じように集団生活で乳幼児期を過ごす子どもは社会性の基礎が養われています。学校に行っても自分のすべきことがわかります。
乳幼児期に社会生活を経験していると、大人になって多少の人間関係に困難があっても乗り越えることが出来ます。相手と付き合うにはどうしたらよいかが身についているからです。
卒園する皆さん。入園当初は人との触れ合いに戸惑いましたね。園に来るのが怖くなっていました。今は友達との触れ合いが楽しくなっています。
それぞれの学校に分かれるのが寂しい気がします。でも新しい小学生の生活も楽しく迎えられるでしょう。園長先生はみんなのためお祈りしています。新しい友達との出会いを楽しんでください。