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3月


成長の芽生え



早くも一年間の保育が終わろうとしています。園児たちはこの一年間で大きく成長しました。




先月このような事がありました。晴れた日ではありましたが北風が吹いている寒いときでした。園児たちはいつものように午前中、園庭に出て思い思いの活動(遊び)を始めます。彼らには寒さは関係ないようです。




私も外に出ました。すると1団になって進んでくる園児に出会いました。たんぽぽ組の子どもたちです。三輪車を連結して7人くらいで一生懸命ペダルを踏みながら楽しそうに進んでいるのです。




先頭の子はこぐのに難儀しているように見えました。でも、がんばってペダルを踏んでいました。一年前はまだパンパースを付けた子がほとんどです。言葉も自分の求めを単語で言うくらいでした。




今は三輪車に乗るにはどうしたら楽しいかを考え連結を思い浮かべ順番を決めてみんなで一列になって園庭を走り楽しんでいるのです。まるで電車が走っているようでした。私は思わず写真を撮りました。一年前では考えられない行動です。




彼らは会話でやり取りが出来ています。一年間で友達の関係を学び、遊びに対する工夫を考え、さらに楽しいことはどうしたらいいかを求めながら園での生活を過ごしているのです。そこには学びの芽生えが見られます。




周囲の環境を利用することを学び、さらに高い目標に進んでいるのです。学習の始まりが進んでいるのです。




年長さんは学童前の広場でのびのびとドッチボールをするようになりました。遊びの中にルールがあることに気づいています。ルールを犯すと遊びが続かない。他者との協調です。これは高度な人間関係です。




人間は集団で生活をしています。そこにはルールがあります。ドッチボールはルールがないと成立しません。この一年間みんながそれぞれ成長していることをうれしく思います。野原の植物や木の芽も芽生えを始めています。




3月は年度最後の一か月です。4月からはクラスが一つ上に進みます。年長さんは小学生になります。また新しい成長が始まります。3月はその準備(芽生え)の時期です。

2月


歴 史



NHK番組にタレントの生い立ちを探る番組があります。「ファミリーヒストリー」。毎回色々なゲストが招かれ、両親、祖父母、高祖父母と辿っていく番組です。




先日、大竹しのぶさんのルーツを紹介していました。大竹さんは実力派の女優さんです。お母さんの名前は「えすてる」さんです。この名前は聖書から取られた名前です、とありました。「えすてる」さんの両親もクリスチャンでした。また、えすてるさんのご主人、しのぶさんのお父さんもクリスチャンでした。




その先を辿りどこでキリスト教と出会ったかも詳しく放映されていました。きっかけは聖書を論じていたキリスト教思想家「内村鑑三」でした。




内村鑑三は北海道でクラーク博士の影響によってキリスト教に出会い、クリスチャンとなった人です。今の東京大学の前身である東京第一高等学校の教師となりましたが、間もなく教師を退き、聖書を研究し論じることを始めました。




そこに当時の若者がたくさん集まりました。政治家になった人、文学者や大学の学長になった人など多くの人材が内村鑑三によって作られました。その中に大竹しのぶさんの祖父もいました。




ヒストリーはHIS+STORYの合成語です。私たちの存在は長い時代をたどって今があります。聖書は神様の歴史が記録されているものです。その歴史が今も続いているのがキリスト教です。




聖書を読むことによって我々の存在の意味と神様の存在が分かります。今の時代は本を読むことが少なくなってきたと言われています。色々なことはパソコンですぐに調べられます。ですから本を手にして読まなくても不便を感じないのです。




しかし、ただ便利さがあればいいというものでもありません。本を開き読むことは努力が必要です。そしてこの努力に人間の頭脳を活性化させる働きがあるのです。




本も選ばねばなりません。長い年月、多くの人から読まれ続けてきた聖書は素晴らしいです。




こひつじ園では毎月聖書の言葉を暗唱します。長い歴史の中で試練を通って続いている聖書の言葉ほど素晴らしいものはありません。こひつじ園の子どもたちは今日も聖書の言葉を暗唱します。今覚えた聖書の言葉は将来子供たちにとって素晴らしい力となります。




私が初めて聖書を知ったのは50年前です。そして今日まで聖書の言葉に導かれてきました。聖書には育児に関することも多く書かれています。ご要望があれば園長として、また牧師として聖書を読むお手伝いをさせていただきます。

1月


心の思い



新年明けましておめでとうございます。


今年はこひつじ園創立40年を迎える記念の年です。時の流れはいつでも同じ速さで進んでいきます。そして歴史が作られていきます。時代とともに生活環境も大きく変わっています。




40年前、パソコンも、携帯電話もありませんでした。携帯電話が発売された時は電話機能だけでしたが電話にカメラ機能が搭載され、その後色々な機能が携帯電話につき、今は電話をするよりも他の働きのために使うことが多くなりました。




デジタル難民の私には追いつかず使いこなすことが出来ていません。電話だけでなく数え上げられないほど40年前とは大きな生活環境の変化を見ます。




しかし変えられないものもあります。「認定こども園」にある保育と教育理念です。




人間の存在はいつも同じです。社会の変化に合わせようとするあまり大切なことを忘れないようにしたいです。




先日読んだ保育関係の記事にこんなことがありました。


『保育者の専門性は、子どもの身の回りの世話がじょうずなことと捉えている保育者が、まだまだ多いように思います。さらに、目に見える何かができるようになることを成長と捉えることも少なくありません。しかし、保育者の専門性の中で最も大切なことは、子どもの行為や心の動きに気持ちを寄せて共感することが中心にあることです。保育者自身が「子どもってすごいな」と心の底から思えることが、尊厳をもって接することの確かな土台になります。』




子どもの行動になる動機は心の中にあります。その為に一人ひとりの心の思いを把握していかなければなりません。これは大切な仕事です。




同じ言葉の表現にも心の中にある思いによって違います。泣く声、訴える声や動作に違いがあります。その出発点は心の思いです。




聖書に「体のともし火は目である。目が澄んでいればあなたの全身が明るい。」とあります。幼子の目はみんな澄んでいてキラキラしています。私たちはこの目の輝きを大切に、そして心のなかに神様の愛を持つ子になるよう保育・教育に励んで行きたいと祈っています。

12月


希望



今年も師走、クリスマスの時期になりました。時間の流れの速さに驚きます。


最近30年前の写真を見ました。頭の毛も黒々、そして今で言うイケメンでした。




30年前にこひつじ園ではマーチングをはじめました。その時の担当者は和子先生です。外部講師もお願いしました。先生たちは鬼怒川温泉で行われた宿泊研修にも行きました。私も運転手として一緒に行き参加しました。




あれから30年が過ぎました。マーチングバンドは進化しています。今年も色々なところで演奏しました。




5月に練習が始まったとき、さくらの園児は太鼓のたたき方も分かりません。それが少しずつ練習を重ねると重い大太鼓を肩から下げて元気よく打ち鳴らし、そして体制(フォメーション)を作りながら演奏が出来ようになりました。大太鼓だけでなく他のパートも同じです。




9月の潮来市敬老会、11月の商い創造祭のイベントではみんな堂々と、そして自信に溢れた姿で演奏をしました。アンコールにもすぐに応えられたので周囲の大人たちはびっくりです。




私たちの園は生後2ヶ月から小学校入学前までお預かりしています。園児たちはお兄さん、お姉さんの練習を身近で見、そして音を聞いています。そんな環境の中で成長していきます。




大きくなるにつれ自分はあんな楽器をしたい、こんな音を出したいと心に希望が芽生えてきます。夢を持ちます。多分こひつじ園の園児たちが初めて持つ夢かもしれません。




今はマーチングも終わりました。元気に遊び回っています。先生役をするのが好きな子、生徒役をする子どもたち。みんなそれぞれです。そんな遊びをしながら社会生活、人間関係のルールを覚えていきます。




音楽を聞いたり、本の読み聞かせを体験することは情操的な発達を促し、将来の学びの土壌が作られていきます。




12月はクリスマスの時期です。子どもたちはサンタクロースに夢を持ちます。嬉しい、楽しい夢です。




こひつじ園児のみんなが夢を持って成長して欲しいです。夢は目標を作ります。目標は努力を生みます。聖書の言葉です。




「私たちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」(ローマの手紙4:3)

11月


小1の壁



10月中旬、潮来中央公民館に於いて潮来市内にある小学校長、幼稚園長、こども園長が全員集まって「幼児教育充実事業」のテーマで研修会がありました。


初めに茨城県教育庁の職員が行政説明を、鹿行教育事務所から講話がありました。話の趣旨は、「三つ子の魂、百までもと言われているように今、幼児教育の重要性が世界の学者の研究により証明されてきた。幼児教育施設での教育が小学校に行ってもスムーズに引継ぎが行われることの大切さを認識している。」ということです。




そのために、小学校との連携を「幼児期教育接続推進」を茨城県は力を入れていくとの考えです。こども園で受けた素晴らしい能力が小学校に行くと大きな環境の変化によって委縮することが大いにあったことを反省するための事業と受け止めました。




私は30年前からもっと保育園と小学校の連携を密にするように声をあげていましたが、ようやく実現してきたと嬉しくなりました。幼児施設では遊びを通していろいろなことを学びます。学校は教室に座り教科書を開いて知識を学びます。




この連携をスムーズにしていくことによって子供たちが戸惑いを感じることなく小学校の学びに進むようにすることによって幼児施設での教育が伸ばされます。




いかに小学校との連携、接続を上手く図っていくのがこれからの子供たちの幸せを考えるうえで大切になります。こひつじ園では近くの津知小学校の協力をいただいて運動会、サツマイモ植え、収穫などを通じて小学校との接続を図ってきました。




小学校は広い、大きなお兄さん、お姉さんがいる。チャイムで学びの時間が知らされる。おにいさん、お姉さんたちは教科書を開いて勉強していることなどを見ることが出来ます。




そして小学校に入るに当たり、園での生活状況のことを一人一人小学校に伝え、小学校は新一年生をスムーズに受け入れて授業を進めることが出来ます。これからは茨城県がこれらの働きに力をいれると話していました。




この研修会で私が一番心に残った言葉があります。茨城県義務教育課の方が話されました。「子供にとって一番大切なことは、親子との話し合いです。会話を大切にすること、そして絵本の読み聞かせは知的関心を育むに大切です。」という言葉でした。


10月


マーチングバンド



「こひつじ園」保育の特徴の一つにマーチングバンドがあります。結成は1986(昭和61)年です。今年は30年目になります。




当時、市内の園では大太鼓やマーチングバンドが行われ、専門の指導団体から指導者が派遣され盛んに行われていました。私も鬼怒川の一泊研修に参加していました。




あれから30年。「こひつじ園」では、現在も続けています。昨年は茨城県主催の「大好き茨城25周年大会」が水戸で行われ我々のマーチングバンドが招待され大勢の方々の前で演奏をしました。




今年は9月25日、潮来市主催の敬老会に招かれて演奏をしました。約800名のお年寄りの方々は身を乗り出すようにし、じーっと聞き入っていました。




一曲終わる度に「おー」と言う歓声と拍手がわきあがり中には目に涙を浮かべながら聞いていたお年寄りの方もいました。多くの皆さんから「元気をもらった。良かった」との言葉をいただきました。




演奏する園児たちは大会衆に気押されることなく堂々とした態度でした。かえってお母さんたちのほうがドキドキしたようです。




私自身30年も見ていて毎年感心しています。楽器演奏する年長さんたちを見るたび、1年前の年中児の姿を思い浮かべます。そのときは今の姿を想像することの難しさを感じることもありますが、1年の成長は素晴らしいものです。




そして毎年演奏する園児は同じではありません。みんな一から練習を始めます。そして出来なかった事が出来るようになります。努力すれば出来ることを学びます。




マーチングバンド演奏は自分一人ではありません。他の楽器と協調しなければなりません。協調し一つの音楽になります。みんなと合わせる大切さも学びます。




発表があります。園児たちの演奏は多くの方々に感動を与えます。自分たちの演奏が感動を与えることの素晴らしさを学びます。拍手を全身で受け止める喜び。これらは園児にとって大きな財産になります。




園児たちはこれをきっかけに大きく成長し逞しくなります。指導する先生たちも頑張っています。これからもご支援をお願いします

9月


2学期を迎えて



「こひつじ園」では9月から12月までが二学期になります。一学期は新入園児や進級と新しい環境に慣れる時でもありました。しかしその間でも子供たちは日々に大きく成長しています。


入園当初、泣きながら登園していた子供たちも今では元気に遊びを楽しんでいます。2歳の子も私に向けてくれる瞳には輝きがあります。




12月までの4か月間は一年で一番行事の多い時でもあります。すでに年長(さくら組)のお友達は4日(日)にアイモアホールで最初のマーチングバンド演奏、また25日(日)は潮来市主催の敬老会でのマーチングバンド演奏があります。25日の敬老会は潮来市の75歳以上の方々や関係者の方を含めると千人以上集まると言います。




そして10月1日(土)は最大のイベント、運動会です。その練習が少しずつ始まります。今までは環境に慣れるための時間が多くありました。慣れてきたら教える教育的な面に時間が向けられていきます。運動会の練習は自分ができなかった事を先生たちと一緒になって練習し出来るようになっていきます。遊戯、駆け足、ボールころがし等々、その他の種目は毎日の練習で覚えていきます。そして運動会当日、我が子の演技を見たお家の方々は子供の成長に感動を受けると思います。




子供たちは日々成長です。お子さんの成長の姿に喜びをもって受け止めてあげてください。




運動会が終わるとクリスマス会です。年長さんはイエス様の誕生劇をします。そのためにセリフを覚えます。演技を覚えます。練習をします。勉強の大切なことは繰り返して覚えることです。年中さんは約10曲の歌を歌います。それも何も見ないで歌います。頭脳はフル回転です。




二学期、子供たちは良い環境の中で、良い先生たちの指導の下で大きくなります。この二学期、私たち職員も子供たちと明るく元気にのびのびと成長することを祈っていきます。




そして園庭に変化が起こります。食育の一環としての菜園があります。4月に苗を植え、成長し、実のなる姿を毎日観察しながら作物の成長、そして収穫と食べる喜びを体験してきました。その菜園が山になります。さらに子供たちの遊びができる場にと計画しています。




菜園は学童側に引っ越しです。そのために今、畑になるように土作りをしています。原材料は園の残飯です。来年にはそこからおいしい野菜が育つようにと願っています。




「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」(聖書)


8月


バイブルキャンプ



今年もバイブルキャンプが7月26日~28日まで二泊三日、白浜少年自然の家で行われました。今年の参加者は全員卒園生。小学2年生から6年生で64名の参加者がありました。その他大人の指導者を合わせると90名のキャンプでした。


このキャンプは保育園を始める前に、私と和子先生が中心になって始めました。そのとき丈夫先生は和子先生の背におんぶされていました。それ以来一回も休むことなく続けられています。東日本大震災の年も行いました。




キャンプの目的は聖書の学びにあります。聖書はこひつじ園の基本です。2000年の間、世界中で読まれている永遠のベストセラーともいわれています。また世界の文化に大きな影響を与えてもいます。そこには神様が天地を造り、そしてイエス様を通しての神様の愛が語られています。園長は水郷めぐみ教会の牧師でもあります。




リオデジャネイロの山の上に手を広げた大きな銅像の人間の姿がよくテレビで写されます。あれはイエス様の姿です。




しかしキャンプ中、聖書の学びをしているだけでなく、いろいろな活動もあります。オリエンテーリング、ローラーブレード、ターゲットフリスビー、野外炊飯(生地を作り発酵させるところからはじまり煉瓦で囲った薪を焚いてのものでとてもおいしいピザが出来ました。)そして薪を積みあげてのキャンプファイヤー等々です。




卒園生は小学校が色々です。しかしキャンプはさながら同窓会の雰囲気です。みんな懐かしく友達の交流が深まっていきます。6年生は大きくなり驚くばかりです。




私は高齢者ですので先頭に立って指導することはできなくなりました。しかし次の時代が受け継いで進めてくれています。キャンファイヤーの火係りは今も私が続けています。私時代は風呂を薪で沸かしていましたので火の取り扱いは上手いものです。夜、真っ暗な中赤々と燃えるキャンプファイヤーの火を見ながらみんな心を一つにすることが出来ます。




そして私たちはイエス様がいつも一緒にいてくださることを確認してキャンプを終え、家路に帰りました。神様が64名の小学生一人一人を愛しておられることの素晴らしさに感謝します。


7月


思いやりの教育




就学前の乳幼児の成長はとても速いですね。2,3日会わないだけで成長の姿が大きく感じられます。




認定こども園「こひつじ園」では9年前に幼稚園部を設けたとき「教育」が併設されました。教育と聞くとすぐに、英語を教えるのか、数字や漢字をお教えてもらえるのかと思われます。しかし、学校教育と就学前の乳幼児期に対する教育には違いがあります。




教育の大きな目的は将来社会に出たときに自立できるようになること、社会と調和して暮らせるようになることです。そのために必要なことを学ぶのが教育です。




その内容は年齢に応じて違ってきます。小学校の学び、中学校や高校の学び、そして大学の学びと内容は違ってきます。




社会の自立は社会の決まり事(ルール)を学ぶことから始まります。人間社会にはいろいろなルールがあります。ルールを学ばないで自動車を運転するとすぐに事故を起こすことはだれでもが知るところです。日本では車は左運転です。信号は赤が止まれです。計算の仕方、文字の読み書きも共通の決まりがあります。学校ではその知識のある先生が生徒に教えます。




「こひつじ園」在園生は0歳から5歳までいます。この年齢では漢字の書き方を教える前に人間として生きるに困らない生活の基本を学ぶことが大事と思います。




たとえば人間の生きる基本は食べることです。人間には食事をするマナーがあります。また人間には他の動物とは違う尊厳があります。隣にいる同じ年齢の子を友達として接することは大事です。




お互いが助け合い遊具を分け合いながら遊ぶことを覚えることは将来の自立と調和にとって必要なことです。遊具を貸してもらった子は嬉しそうに「ありがとう」と返事をします。これも教育の一つです。




大きい子は年齢の小さい子に優先順を譲ることが出来ます。思いやりの気持ちです。思いやりは自立と調和に欠かせないものです。




今、世界は経済性が最優先されています。別な言葉で言えば、お金が第一の社会です。そして格差が生まれてきています。自分さえ良ければが広がっています。




乳幼児、就学前の子供たちにとって学ぶことは自立できることと社会と調和して生きることです。そして思いやりの心を持つこと。これが基本にあってそこから色々な学びが広がっていきます。




人間生活の土台を築くことが「こひつじ園」の教育理念です。




「何ごとでも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」聖書



6月


しつけ




先週、北海道で小学2年生になる男の子が家族と一緒に山菜採りをしに行った時、行方不明になりました。大捜査隊を組み山の中を探し歩き、空からはヘリコプターで捜索が始まりました。




最初、親はいつの間にかいなくなったと言っていましたが、しつけをするために山道に置き去りにしてしまったと本当のことを話しました。




最近「躾け」と称して幼い子どもたちが虐待を受けているケースが多くあります。熱湯をかけたり、叩いたり、蹴ったりしたことが報道されています。その為に意識不明の重体になったお子さん、命を失ったお子さんもいます。




確かに子育ては大変な面があると思います。生まれた時、赤ちゃんの顔を見て喜びを感じますが、子育ての現実に向き合うようになると子育て奮闘が始まります。




3時間おきにミルクを欲しがる。親は昼の仕事で疲れ夜は休みたくても赤ちゃんはお構いなしに泣きます。親の都合は考えません。自分中心です。これが続くと流石に親も疲れ、生まれた時の喜びが何処かへ行ってしまったのではと苦労の連続です。




離乳食を食べ始めると五本箸で食べ始め、半分くらいはテーブルの下。そこは落ちた食べ物でいっぱい。歩き始めると、ところ構わず手当たり次第に物を落としまくる。子どもの手の届くところには物を置かないようにしなければならない。何を口に入れるかも分からない。危険がいっぱい。




何と子育ては苦労が多いのか。もう子どもは一人で沢山。そんな気にもなります。




しかし長い目で見るとそんな子どもの姿はいつまでも続くわけでありません。段々自立してきます。




我々も同じ道を通って来ました。親にたくさん手をかけてもらいました。そして今の自分があります。




子育ては気を長く持つこと、少しのゆとりの心を持つことが大切です。小学生にもなると赤ちゃんのことを忘れてしまいます。高学年になるとお手伝いをしてくれます。




気持ちを短く持つと厳しいしつけになります。




「躾け」は身を美しくすると書きます。体罰が躾ではありません。その子が美しく育つようにするのがしつけです。




美しい子はみんなから愛されます。赤ちゃんの笑顔程美しいものはありません。子どもは美しいものを沢山持っています。



5月


竹の子のように




4月は竹の子が美味しい季節です。3月下旬から4月になると各地での竹の子の話題が放送されます。掘りたてをすぐに食べると美味しい、焼くと美味しいなど食欲をそそる内容です。


私の従姉妹に竹山を持っている者がいます。毎年大きな竹の子を数本持ってきてくれます。




しかし80代の高齢になり掘るのが厳しくなってきました。その従姉妹から先日電話があり「竹の子を掘りに来ないか」と誘いがありました。




テレビを見ながら竹の子を見つけて掘る姿に興味もありましたから、すぐに行き竹山に案内され掘る体験をしました。




竹が生えている場所は急斜面、歩くことさえ大変な中、下に目を凝らして落ち葉の中に芽生えてきている竹の子を探しました。最初は見つけるのが難しいなと思っていましたが段々と慣れてくると頭の先小さな葉を出しているのが分かり沢山掘ることが出来ました。




その日の内にゆでて食べました。堀ったものを生で食べました。柔らかく美味しいかったです。竹の子は成長がとても早く、芽が出て2,3日もすると大きくなり固くなって食べられません。しかし成長すると立派な竹になります。




私が中学生の頃までは刈り取った稲を竹で組んだ「おだ」に掛けて自然乾燥させました。また、成長した竹は細く割ると垣根にもなります。二つに割ると流しそうめんに使います。竹は炭にすると空気清浄作用、殺菌作用もあります。




水郷めぐみ教会礼拝堂の下には一面炭になった竹が敷いてあります。




竹は生まれた時から多くの恵みをもたらします。赤ちゃん竹も、成長した竹も、人間にとって役立つものです。赤ちゃんは生きる力と希望を与えてくれます。青年は力強さを与えてくれます。




小さなこひつじ園児達はそれぞれの素晴らしさを持っています。そして将来が楽しみです。いつの時代でも人の役に立てる人間になるようにと祈っています。




(掘った竹の子は給食の味噌汁に入れて食べました。)

4月


新しい働き




最近、待機児童のことでマスコミが大きく報道しています。




待機児童問題は前から取り上げていた政策ですが「保育園落ちた日本死ね!!」という匿名ブログの文章が大きな話題となりました。政府は対応に必死に取り組むようになりました。




しかし待機児童は地域によって大きな差があります。日本の現状である一極集中です。都市部を中心としたところに待機児童が多いです。




規制を緩めて規制以上の子どもを受け入れるように弾力化を図ることも言っていますが、これは詰め込み保育にもなりますし、保育士の負担も増えます。




潮来市は待機児童が発生したことはないと言っています。過疎が進んでいる日本の多くの地域では同じような姿ではと思います。




待機児童がいない地域では何をすべきか。保育の内容の向上と地域社会の求めに対応出来る体制をとることです。こども園は子どもの最善を追求するところです。そのため一人ひとりのお子さんにきめ細やかな保育をするのが課題です。




こひつじ園に預けてよかった、この先生に見てもらってよかったと受け止めてもらえる保育をすることです。そのため我々は努力をしていきます。




地域社会に対しは未入園児の家庭に子育て支援(ラミー)をしています。今年の新入園生にも経験者がいます。昨年度は平均29組の方々が来られました。




広い場が必要でした。遊戯室がその場になりました。この働きはこひつじ園が茨城県で認定こども園の働きとして第一号になった時、子育て支援室を設けました。県では5組位のスペースがあればと言う話でした。しかし昨年度は平均29組でした。それだけ喜ばれていると思います。




そして新年度からは卒園生(小学生)に対する支援の働が始まりました。(学童クラブ)です。だんだんと小学生への支援の要求が高まっています。こひつじ学童クラブは広い場にそれもこども園に隣接するところに始まりました。内部の構造、部屋の取り方が工夫されています。いろいろ利用できます

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※スライドショーの1人単位の園児写真は保護者の了承を頂いての掲載です