3月
「 こひつじ園 満44歳 」
保育の働きを始めたのは30歳の時でした。その前、小中学生を対象にした学習塾を3年間していました。人間の成長に大切な年齢は乳幼児期から就学までの間にその人の基本が形成される時期であることを感じました。
学習塾を辞め、保育園を始めるにしても、資金も土地も資格も何もない時でした。それに若いこと故の信頼もありませんでした。銀行に融資をお願いに行っても若造は相手にされませんでした。
近くに土地を180坪借り受けることが出来ました。園舎建設も銀行でなく信用金庫から保証人をつけて融資してもらいました。金利は8パーセント。
園舎建築と同時に園児募集もはじまりましたが、当時、近くには大勢の園児が通っている園があり、大洲にも公立の保育園がありました。学校幼稚園、私立幼稚園もありました。
こんな中で、果たして園児が来てくれるか不安でした。保育士の有資格者は一人だけ。認可外保育園でした。私もクラスに入ったり事務関係をしたりでした。
出来上がった園舎は保育室が二室、6畳の畳の部屋が一部屋の規模。遊具や椅子机などは竜ケ崎、鉾田、栃木県黒羽からと古いものを譲り受けての出発でした。
園の運営の知識もない。あるのは借金と、ビジョンと、そして神を信じる信仰。
あまりの苦労に、右額から目にかけての帯状疱疹。失明一歩手前でした。しかし入園式に36名のお子さんが来てくれました。
あれから44年。今年度の卒園生で累計1400名を超えます。最初の卒園生は祖父母になりお孫さんが通うようになりました。40年前には想像もつかない姿です。
ここまでこられたのも多くの方々の協力があったからと感謝します。子供は国の宝です。とても大切な存在です。
しかし今、日本は急激な少子化になり、子供の数が少なくなっています。国も危機感を感じ「こども家庭庁」の設立に向かっています。
こひつじ園は、これから新しい体制でしっかりと子供に向き合い子供の幸せの何かを求めつつ進んで行きたいと思っています。これからもご協力をお願いします。
同時にここまで支えてくださった方々に篤くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2月
「 新型コロナウイルス感染 」
クリスマスを終え、新年を迎えたばかりと思っているうちにもう2月です。
1月は「行ってしまう。」2月は「逃げてしまう。」と言われているように、この時期はいろいろとすることが多くあり、あっという間に一日が終わってしまう感じがします。
園でも2月になると新年度の準備も始まっています。4月から小学生になるお子さんたちも学校生活に向けての準備も始まってきました。
寒さも底をついた感じがする時期でもあります。園庭の梅の木も2月には白い小さな花を咲かせ春の期待を持たせてくれます。しかし今は、コロナ感染第6波が起こり、あっという間に感染者増になってしまいました。
茨城県では昨年に感染者ゼロの日が続きましたが、今は千人を超える日もあります。
今回のオミクロン株は幼児をも感染させるウイルスに変形しました。そのため全国の幼児施設では休園が増え、仕事に行けない方々の話も多く聞かれるようになっています。この心配はこひつじ園も例外ではありません。いつ感染しても不思議でありません。
子供たちにとっての生活リズムは「明るく、元気に、のびのびと。」することです。換気を気にしています。マスク着用をお願いしています。マスクは息苦しさを感じさせるものです。そんな中でも子供たちは園庭で元気に遊んでいます。
一番の願いはコロナに負けないで「明るく、元気に、のびのびと。」と園生活をしてほしいことです。そして一日も早い新型コロナウイルス終息を祈ります。
2022.02.01
1月
「 明るく、元気に、のびのびと 」
明けましておめでとうございます。
昨年一年間は新型コロナウイルスの影響から離れることのできない一年間でした。ウイルスがこんなにも長く我々を苦しめるとは思いもよりませんでした。
ワクチン接種が有効な免疫をつける薬ですが、日本の製薬会社では製造が出来ず、アメリカの2社製のワクチンに頼るほかない心もとない状態です。
幸いこれまでに我々の園の関係者から感染者が出ていないことはよかったと思います。しかし油断は禁物です。ウイルスは変形して新しい型のウイルスが次々にあらわれています。
手洗い、消毒、密を避ける、換気をまめにする等、園でも対策を講じています。そんな中で今大変なのは換気です。お昼寝をしているときの換気は寒気を部屋の中に呼び込んでしまいます。特にこの冬は秋から急に寒くなりましたので、体が寒さになれないうちに厳しい冬になってしまいました。
未就学児の園児にはワクチン接種が出来ません。未就学児の年齢にワクチンはどう反応するのかわかりませんが、インフルエンザは未就学児に対しても接種しているのと比べるとこの新型コロナウイルスの違いが表れています。
我々大人は接種である程度感染を予防できます。園児たちはどうしたら感染しないようにしたらよいのか。皆さんも考えておられることと思います。
それには昔から言われているように体力をつけることでしょう。そのためには「早寝、早起き、朝ごはん」を定期的に身に着けることです。このことは園ではできません。家庭での生活の中で身に着けるものです。
園で出来ることは元気に遊ぶことです。朝の日課で園庭を自由に走り回ります。その後に、ばら組以上の子供たちがラジオ体操をします。そして園庭に描いたトラックを全力で走ります。組分けしてから同じようにスタートします。ばら組から距離をだんだんと長くして走ります。
ラジオ体操、そしてランニングは全身を動かす運動です。走り終えて、麦茶を飲み部屋に入る時にはみんな顔を赤くし、少し薄着になります。私も時々付き合いますが、みんなに抜かされています。走ることは結構な運動です。これを日課として続けています。
マーチングの大きな重い大太鼓を持てるのも、この運動があるからこそ。今年もコロナに負けない強い体を作り「 明るく、元気に、のびのびと 」成長する園児たちを見守っていきたいと思います。
12月
「 愛は違いを受け入れる 」
12月はクリスマスの時期ですね。この時、世界中でクリスマスが祝われます。
「Youは何しに日本へ?」という番組があります。成田空港で、テレビ局が日本に着いたばかりの外国人にインタビューをしている番組です。
12月、成田空港に着いた外国人は立派なクリスマスツリーに驚くそうです。そして町に入るとお店からはクリスマスソング、飾りつけもクリスマス。「日本はクリスチャンが少ないと聞いていたがウソでしょう。」と言ったそうです。
ハロウィンは仮装をして騒いでいる様子が報道されています。しかし、クリスマスには仮装がありません。町にはクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションが明るくきれいになっています。
クリスマスの意味は「イエス様のお誕生」を祝うことです。これは日本だけでなく世界中で行われています。というよりも日本以外の国々のほうがクリスマスをお祝しています。
「愛は相手を無条件で受け入れること。」と言った人がいます。この言葉の語源は聖書です。「神は愛です。」とはっきり書いてあります。そして「キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。」とあります。
周囲には様々な人がいます。難しく受け入れにくい存在者もいます。イエス様の生涯は愛に貫かれています。十字架で最後を迎えるときも自分を十字架につけた人のため、このように祈っています。「父よ、彼らをお許しください。彼らは何をしているのか分からないのです。」
愛は平和を生みます。今、世界は軍事力のある国が小さな国を支配する覇権主義の中にいます。自由に考えを言えない世界が力を持とうとしています。多くの人の人権が阻害されています。
イエス様は復活した後、自分を裏切った人たちを受け入れました。イエス様の誕生は「愛」を我々にもたらす誕生です。我々の心に愛の火が灯るとき我々は暖かい気持ちになります。
クリスマス、イエス・キリストの愛を受け止められる時になりたいです。
11月
「 運動会を終えて 」
昨年と今年は新型コロナウイルスによっていつもと違う運動会になってしまいましたが無事終えることが出来うれしく思っています。
運動会は園の行事の中で一番大きなものです。保護者だけでなく両方の祖父母の皆さんにもご覧いただいて可愛い孫の成長を見てもらうこともできます。
小学生高学年になると祖父母の存在が薄くなってくる年齢になりますが、園児たちの年齢は素直に祖父母に触れられる年齢です。また孫たちの成長を身近に見ることもでき、喜びが感じられる年齢でもあります。
運動会を終えて園内の子供たちにも変化が表れてきています。顔を見ると自信のある顔、積極的な姿の表れ。運動会を終えた、自分たちはマーチングが出来た。そんな感じがします。
4月の時点ではそれぞれの担当する楽器に対して不安の言葉が出ていました。練習にも難しさを感じ上手くいかなかったときもありました。それでも毎日、少しずつ練習を続けていくうちに受け持ち楽器の演奏が上達しました。
講師の先生から指摘されたところも修正できるようになりました。練習、継続、積み重ね、努力が実を結んでマーチングバンドが出来ます。
発表時には緊張感が漂っています。しかし子供たちは見事に演奏をこなしました。たくさんの拍手をいただきました。やればできるという自信を持てるようになっています。
あきらめない、目標をもって努力する。やればできる。この様な経験をこの時期に持てたことはこれからの成長の力となると信じています。
こひつじ園では変わらないマーチング指導を30年以上教育に取り入れてきました。努力、協調、達成感の喜びの経験を持てることは大事なことと思っています。皆様の協力に感謝します。
10月
「 with コロナ 」
園では秋になるとクラスの子供たちも落ち着き、それぞれが能力を発揮できる季節になっています。この時期は一年でも成長の大きな時期です。
例年なら運動会、マーチングの発表会、市民運動会への参加、高齢者施設への慰問と地域社会との交流も行われてきました。
運動会はこれまで津知小学校グランドをお借りして行ってきました。ご存じのように津知小のグラウンドはとても広く駐車場も沢山の車が利用できます。ですから誰でも来ることが出来ました。保護者だけでなく兄弟も祖父母も参加できました。
一人の子供から両親、両親の祖父母、時には叔母さん、叔父さんも見に来てくださり延べ人数は千人を超える運動会になっていました。
お昼時間にはビニールシートを敷き、あるいはパラソルを開きみんなでお弁当をいただき一家だんらんの時ともなりました。みんなで楽しくお弁当を食べている姿は素敵なひと時となっていました。
青空のもとでの運動会はいいものです。しかし最近は社会情勢も変化し、悪天候で運動会が延期になってしまうと、朝の弁当作りは保護者の負担になります。予定通りに行っていただくと助かりますとのお話を聞くこともあります。
また新型コロナウイルスの登場により病気に対する警戒心が今までになく高まっています。密を避ける、大きな声を控える、消毒の徹底など。そのため各小学校の運動会は入場者制限、プログラムの簡素化がおこなわれて感染防止徹底の処置の中で行われています。
こひつじ園でも同じことです。幸い昨年は広い神栖防災アリーナをお借りすることが出来ました。天候に左右されなく行うこともできます。
コロナウイルスによって出来ないことがたくさんあります。しかし防災アリーナを借りて天候に左右されないで行うことが出来るようになりました。アリーナでよかったとの声をいただきました。
こんな時期です。出来ないことばかりに悲観するのでなく出来ることに目を向けつつこの時期を過ごしていきましょう。
そしてこれからはwithコロナと言われています。社会全体が大きく変化するようになっています。
運動会も、発表会も園の行事などに大きな影響があり今までとは違った園運営が求められるようになってきました。長年の伝統を大切にし、変えるものは時代に合った変化を模索していかなければなりません。保護者の皆様のご理解をよろしくお願いします。
9月
「 新型コロナウイルス感染 」
今、世界中を震撼させているのが「新型コロナウイルス感染」です。
日本では何回も「緊急事態宣言」が発令されていますが、いまだに終息の様子がありません。
昨年1月に、豪華客船「ダイヤモンドプリンセス号」から始まってあっという間に全国に感染が広がってしまいました。
私は70年以上生きています。それまでにいろいろな感染病が発生しましたがこれほどの影響を与えるウイルスは初めてです。日本だけでなく世界中が混乱しています。教育、保育界にもウイルスは及んでいます。
昨年は高齢者が感染しやすいとのことでしたが、ウイルスはどんどん形を変えて、今は全年齢層に感染する力を持ちはじめています。すでに保育園においても多数の園で影響を受けています。
こひつじ祭りの中止、お泊り保育はお泊りなしでの行事になりました。運動会もいつもと違う形での実行、老人ホーム慰問の中止などなどです。
これらの行事は園児たちの記憶にいつまでも残ることです。行えないことは返すがえすも残念です。そんな中でも園児たちの明るく遊ぶ姿に元気をもらっています。
こども園では密は避けられません。園児にマスクをつけるのに困難があります。今していることは手洗いの消毒、部屋の換気をまめにする対策、そして保育教諭のワクチン接種です。
そしてなるべく外遊びをするようにしています。幸い園庭には広い藤棚がありその下は気温がとても涼しく流れてくる風に心地よさを感じます。水遊び、プール遊びは大好きです。
子供の健康を守るのは大人の大切な仕事です。潮来市ではこども園の自粛登園を昨年のように保護者の皆様にお願いしています。
2号、3号のお子さんは保護者の仕事の都合があるので、こども園にお子さんを預けておられるのですから自粛登園は容易ではないと思いますが、子どもたちの健康を守るため自粛登園にご協力をお願いいたします。
そしてこのウイルスの働きを止められる新薬が早く開発されることを祈っています。
8月
「 神は愛です。」
私は保育の働きを始めて43年目になります。ずいぶん長い間この仕事を続けていると感じます。
この間の私の保育基本の一つは「子供をありのままで受け入れる。」です。
子供が誕生したときは無条件で喜びが湧いてきます。同時に親になった責任感も感じます。
そして、だんだん大きくなってくると子供に期待を持つようになります。さらに自分の言うことに従ってほしいとの気持ちに変わっていきます。
そして、親の期待が子供に向かうようになっていきます。それは子供の幸せのためとの思いがあるからです。
「速くしなさい。」「これはダメ。」と言われている子はどこか萎縮します。「自分はダメな子だ。」そういう意識がだんだん芽生えてくるようになります。
子供はよく泣くと言われますが、2歳を超えるとあまり泣かなくなります。
泣くときは「痛み」「不安」「恐怖心」そして「大人からの否定言葉」があります。「もう連れて行かない!」「ずっとそこにいなさい!」との言葉が出ると子供は泣きます。
痛みも不安もないのに子供が泣いているときは、否定的言葉で泣かせていることが多いです。
叱り口調も子供を不安にしてしまいます。自分は親から嫌われている思いが育ってしまいます。
大切なことは、子供と楽しい時を持つこと、楽しい思い出を作ることです。親子でボール蹴りをしたり、一緒に折り紙をしたり、散歩するとき手をつないで歩く。絵本を一緒に読む等。
マスク時代、大人の顔が見えづらくなっています。大人の笑顔が大好きな子供にとって不安を生むことが多くなってきています。
禁止言葉を言う時はどうしていけないのか、優しく静かに話すことです。
親との楽しい時をたくさん持つことは子供の心に宝物になって残ります。子供を抱きしめることは今しかできません。
名前を呼ぶ時は誉め言葉、愛を含んだ言葉でしましょう。
7月
オリンピックを迎えて
7月「東京オリンピック」が開催される予定です。
オリンピックの目的に、「世界人類の平和」が大きくか掲げられています。前回(1964年)日本で行われたときには、大西洋戦争で世界を相手にして戦った日本が民主主義になり、平和国家となった姿を世界に示す機会となりました。私は当時高校3年生でした。
今回は「東日本大震災」からの復興と、「おもてなし」を前面に打ち出して東京に決まりました。4年に一度のオリンピック、本来なら昨年に行われていたはずでしたが、新型コロナウイルス感染が世界に広がり一年延期になりました。
しかし、いまだにコロナウイルスの脅威は衰えていません。外国からの観客は来日禁止。日本人だけの応援に、それも限定的に。ですから外国の人との交流、もてなしができなくなってしまいました。
この様な事態を、東京オリンピックが決まったとき、誰が予想していたでしょうか。「上り坂」「下り坂」の中の「まさか」になりました。人生そのものです。
そのような時、我々はどう対処するか。園でも大きな影響を受けています。その中で出来ることを探し求めながら保育を進めています。
みんなが楽しみにしていた「親子遠足」も中止でした。遠足は記憶に残るものです。昨年度の3月、大型観光バスに乗って、さくら組が大洗水族館に行きました。6月はゆり組が大型観光バスに乗り「成田ゆめ牧場」に行きました。遠足気分を少しでも体験できたかなと思っています。
認定こども園の職員は、市役所の方針でワクチン接種が始まりました。それぞれの立場で困難を乗り越えていくのが大事です。
「わたしたちは、四方から苦しめられても行き詰らず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず、打倒されても滅ぼされない。」(聖書) 励まされる言葉です。
6月
6月を迎えて
寒さに弱い私にとって暖かくなるのはうれしいことです。
暖かさを感じものとして梅の開花があります。咲いてきた花を見ると寒さの底を過ぎこれから暖かくなってくる感じを受け止めることが出来ます。
そして園庭の桜が咲き、藤の花も棚いっぱいに咲き広がります。今は広いグリーンカーテンになっています。5月中旬からサツキの花が園舎を囲むようにして咲いています。
先日は、あやめ農家からあやめを購入し、学童園舎の隣に植えました。1年で1番動きやすい時期になりました。
数人の1歳児園児が砂場で遊んでいます。何をするのかなと見ているとシャベルで穴を掘り、そこにいろいろなものを埋めながら遊んでいます。数人の園児が一緒になって穴を掘っていました。
相手の持っているシャベルが気に入ったのか自分のものを置いて、手を出して相手のものを取ろうとします。手を出された相手の態度は色々です。手を引っ込める子、ダメと態度を表す子、困ったような顔をして貸してあげる子等々です。そこにはすでに社会的な交流が生まれています。
我々の生きる中で最も大切なことは相手との関係(人間関係)です。集団生活の中ではみんな個性があります。個性との付き合いです。
園児たちは1歳の時から相手とどのような関係を築くかを経験しています。気持ち良い関係を築けるようにサポートするのが、我々こども園の仕事です。
このような経験を重ねて1年過ぎると成長の大きさに毎年感動を感じます。自然界は1年のサイクルが同じように回りますが人間のサイクルはどんどん変わっていきます。
成長の姿を見られるのは我々の一番うれしいことです。
5月
新緑のさわやかな季節
こひつじ園 主幹保育教諭 平山 和子
4月に入園したお友だち、進級した在園児にとって、先月は初めて経験することが沢山ありました。
入園児にとっては親元を離れてはじめての集団生活。子どもにとってはとても大きな出来事です。最初は寂しさ、困惑、悲しさ。そし楽しさを得ながら、少しずつ生活リズムも慣れて、先生方やクラスのお友達とのコミュニケーションも出来てきました。
園庭の藤の花もきれいに沢山咲きました。今年は早く咲いたので、みんなでお花見が出来ました。(例年では5月の連休に満開になるので、みんなで一緒に見ることが出来ませんでした。)
桜の木もきれいな緑の葉がいっぱい。けやきの木やもみじの木も黄緑色の新芽が出ていましたが、今では沢山の葉が気持ちよく風に揺られています。皆が遊ぶ園庭はとても新緑がきれいで、その近くではこいのぼりが泳いでいます。
園庭はかわいい園児たちの元気な声でにぎやかです。毎日の園庭での日課では、園庭をマラソンし、ラジオ体操、そして思いっきり駆け足。周りの子たちの応援の声がまた可愛いです。
天気が良い日は、園庭でおもいっきり自由遊び。バイクを乗り回して風を切り、友だちとツーリングしているお友達も。
ボールをけってサッカーを楽しむグループ、大型遊具でいろいろな遊びに挑戦したり、お砂場で土の感触を楽しみながら、おままごと、お店屋さんごっこ、等々。ひとりひとり、それぞれの関係を持ちつつ、また築きながら、遊んでいる姿を見守っています。
上記は、私の目に映る子どもたちの最近の様子です。これからも職員一同、子どもたち一人ひとりに心をかけ、声をかけ、目をかけ、手をかけ、愛をかけて成長を見守りつつ接していこうと願っています。
ご家族の皆様と協力しながら、共にお子さんの成長を見守り、期待していきたいと思っています。必要に応じて、いつでもご相談くださいね。
4月
期待と不安の新しい出発
2021年度が始まりました。今年の入園式は44回目になります。
在園児の子たちはそのまま大きなクラスに持ち上がりです。大きくなった自信に胸膨らませて新しいクラスに進みます。
その一方、新入園児たちが新しくこひつじ園の園児としての生活が始まります。園児たちの一日の大半は園で過ごします。活動、食事、排せつ、昼寝など。
乳幼児期の発達に大切なこととして「保育指針」があります。また我々も一人一人に合った保育を目指しての仕事をしています。しかし、初入園児のお子さんにとっては生活環境の大きな変化が始まることになります。
環境の変化はだれにとっても不安な気持ちがあるものです。ましてまだ小さなお子さんにとって親から離れて、知らないところに連れてこられ、知らない人に預けられることは大きな不安の中にあるのが普通です。
小さな子にとっての不安は大きな声で泣くことです。あるお子さんは一日中泣いて過ごすこともあります。そのことを気にされている親御さんにとっても切ない思いで自分の子を園に預けて仕事に向かうことでしょう。
しかし、園では大きな声で泣いている新入園児はだんだん周囲の環境に慣れてきます。自分の居場所が分かるようになります。いままで経験したことのない楽しさを見つけるようになります。先生たちはみんな優しい人であることが分かり安心感が生まれてきます。
すると今まで出来なかったことが出来るようになり楽しさが生まれてきます。
私は43年間の園長生活で園児たちを見守ってきました。聖書に「苦難の時、我を呼べ。」との言葉があります。入園当時のお子さん、大いに泣いてください。我慢しないでください。あなたは卒園する頃には素晴らしい成長を遂げています。
こひつじ園ではそのため色々なプログラムを準備しています。将来に目を向けてこひつじ園に預けてよかったと受け止めていただける園を目標に置いています。
保育・教育に職員心を合わせて進んでいきます。今年度もよろしくお願いします。