カウンター
[PR] ペット火葬 世田谷

3月

はじめの一歩


こひつじ園 園長  浅利みどり


2022年度の1年間も子どもたちの可愛い健やかな成長を共に喜び、感じることが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。保護者の皆様の温かいご理解とご協力、職員の皆さんに心から感謝申し上げます。


今年度は私個人にとって「 はじめの一歩 」となる1年でした。父である前園長(現理事長)が44年間務めてきた園長の立場を引き継いだからです。


こひつじ園(当初は小羊保育園)は私が生まれてすぐに開園したので、こひつじ園と私は同級生になります。これまで園を運営し作り上げてきた私の両親をはじめ、先輩の先生方、園にお子さんを預けてくださった保護者の皆様、そして卒園生や在園している子どもたちのおかげで今のこひつじ園があります。


皆さんの温かい気持ちを忘れずに、感謝の気持ちを忘れず、これからも子どもたちの健やかな成長のために精一杯務めさせていただきたいと思います。これからもこひつじ園をよろしくお願いいたします。


今年度34名が卒園を迎えようとしています。入園してきた頃の姿を思い出すと、ここまで大きくなった姿に熱くこみ上げるものがあります。


「明るく元気にのびのびと」をモットーに育ってきた子どもたちが、これからも自分や周りの人が好きで大切に思う気持ちを忘れずに大きく羽ばたいてほしいと思います。そして幸せな人生を送ることを心からお祈りしています。


保護者の皆様、大切なお子さんを送って下さりありがとうございました。ご家庭で温かく育ててくださったおかげで、子どもたちは立派に成長しています。みんなとっても良い子です。これからも子育ては続きますが、私たちはずっと応援しています。


来年度も「明るく元気にのびのびと」こひつじ園は楽しい毎日を過ごしていきたいと思います。新たに始まる皆さんの「 はじめの一歩 」に神さまの祝福がありますようにお祈りしています。


「 雄々しくあれ 強くあれ 少年たちよ 神さまはどこにでも共におられる。われらを倒して負かすものはない。雄々しくあれ 強くあれ 強くあれ 」


この賛美歌のように、強く たくましく 大きくなあれ!


2月

大切なこどもたち


こひつじ園 園長  浅利みどり

昨年末、保育界において痛ましいニュースが立て続けに入ってきました。皆さんも見聞きしておられると思いますがバスの園児置き去り、保育士よる虐待があったというものです。

私は驚きと悲しみとなぜ?など色々な感情が沸き上がってきました。このようなことは決して起こってはならないことです。


保育現場では約3年にわたるコロナ禍の中で感染対策に神経を注ぎながら、子どもたちのより良い成長を目指して体も心も使いながら日々保育と教育に従事してきました。そのような中でのこのようなニュースは残念でなりません。


私たちこひつじ園もしっかりとこのことについて考えようと、振り返る時を早急に持ちました。日々の保育を「チェックリスト」を用いてより良い保育とは、事例を挙げながら語り合いました。


良かれと思ってしている保育でも不適切な保育になってしまっては子どもの成長のためになりません。これは保育者でも親でも同じです。自らを振り返る有意義な時となりました。日々振り返りを持ちながら保育をしていきたいと思います。


こひつじ園の職員は様々な研修にも参加しています。その学びをご紹介しますと、専門分野(例えば乳児保育、幼児教育、保健衛生や食育・アレルギー、など)に分かれたキャリアアップ研修を担当に分かれて研修に参加し自分を高めています。そして学んだことを他の職員と共有し園全体で高めていくことをしています。


私たちは日々学びと新しい発見の連続です。そして何より子どもの成長やかわいい姿を見るときに喜びや感動を味わわせてもらっています。


少し難しい話になりますが、皆さんは「 子どもの権利条約 」というものをご存じでしょうか。今回の虐待等のニュースを受けクローズアップされています。


「 子どもの権利条約 」とは簡単にいうと子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた国際条約です。


その中の子どもの権利は大きく分けて4つあります。
*生きる権利 
*育つ権利 
*守られる権利 
*参加する権利 です。


そして「 子どもの権利条約 」の一般原則は 〇 生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)〇 子どもの最善の利益(子どもにとって最も良いこと)〇 子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)〇 差別の禁止(差別のないこと)です。


日本でもこの条約を基盤として子どもの権利を守る「 こども基本法 」が令和5年4月1日に施行されます。また【 こども家庭庁 】が今年の4月に創設されます。


日本でも子どもの存在の大切さ、子育て支援の重要さがようやく本格的に動き出た印象があります。期待したいと思います。



1月

新年を迎えて


こひつじ園 園長  浅利みどり

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2023年もこひつじ園の子どもたちの健やかな成長のため職員一同、頑張っていきます。


新たな1年がスタートしました。皆さんはどんな新年をお迎えになったでしょうか。


我が家は、毎年恒例の箱根駅伝をテレビで応援しながら、順位をあれこれ話したり、家族でゆっくりすることのできたお休みとなりました。


お休みが終わり、いよいよ、こひつじ園は3学期がスタートしました。賑やかな子どもたちの声が戻ってきて嬉しく思います。年末年始の短いお休みを経ただけですが、子どもたちは少し大きくなったように感じます。


3学期はそれぞれの年齢・学年においてまとめの時となります。日々の生活や環境に慣れ、自分に自信が付き色々なことに挑戦したくなります。少し危ないことにも「楽しそう!」「できるかも!」とチャレンジしたくなります。怪我などには十分注意しなければなりません。


しかし、子どもたちのやる気やワクワクは気持ちを前向きにし探究心が芽生え、挑戦したからこそ味わえる喜びや、失敗して学べることもたくさんあります。ワクワクした子どもの目はキラキラと輝いています。そういったワクワクを沢山経験できる毎日を見守っていきたいと思います。


子どもは想像をはるかに超えた可能性があり、希望があります。そしてこの年齢での子どもの姿は、大きくなってからでは味わえない可愛さがあります。その時を保護者の皆さんも楽しんでください。


そして子どもたちのワクワクした体験を共に喜び味わい、失敗したときには慰めて励ましていただきたいと思います。この1年もどんな姿を見ることが出来るのか私もワクワクし楽しみです。もちろん怪我等には十分注意していきます。


冬真っただ中で新型コロナウイルスに加え、風邪やインフルエンザが心配される中にあります。ご家庭でも感染症対策を十分にしていただきたいと思います。


昨年末、こひつじ園では感染症対策で換気のために各クラスにサーキュレーター・二酸化炭素測定器を設置しました。引き続きこまめな換気や消毒、検温等感染症対策をしてきます。


2023年、子どもたちやご家族の皆さんの健康が守られ「 明るく 元気に のびのびと 」した1年になりますよう心からお祈り申し上げます。1年間ご理解ご協力のほど職員一同よろしくお願いいたします。


12月

「育児」と「ゆとり」

こひつじ園 理事長  平山豊治

わたしが保育園を始めた45年前、よく話されていたことに「子供は3歳まで母親が育てるのが良い。」ということでした。


3歳以下のお子さんを預ける保護者には、子供に対して後ろめたい気持ちを持つ雰囲気がありました。当時は今みたいに産休、育休の制度が整っていない時でしたから結婚し、出産する人は働きを辞める人が多くいました。


せっかく希望をもってやりたい仕事に就いたにもかかわらず、お母さんは子供が生まれたら仕事を辞めることに対して残念な気持ちもありました。育児は母親の仕事として受け止められていました。


しかし、本当に育児を母親に任せていいのか。かえって母親に負担をかけてしまうと母親の責任はとても重くなり時には育児が「大変だ。」という毎日になってしまいます。


色々な育児書を読み、ああでもない、こうでもないと悩みながらの育児になりがちです。育児に当たるのは愛情を注ぐ人であれば父親でも母親でもいいのです。


子供は生後半年くらいから人を見分けることが出来るようになります。1年くらいから言葉をどんどん覚えます。そして自分の足で歩くとも出来るようになります。


この時期の環境はとても大きな影響を子供に与えます。お母さんだけでなくお父さんの存在も大です。


また保育の専門である保育所に預けることも悪いことではありません。お父さん、お母さん、そして保育園での経験によって子供は自分を助けてくれる人が多くいることに人間関係の大事なことを学びます。


園に子供を預けることによって母親は大切な仕事を続けることもできます。子育てから離れることによって気持ちに余裕も出来ます。また子供は保育園において集団生活をすることにより家庭だけでは得られない人間関係の基礎を身につけることが出来ます。


育児にゆとりを持ちましょう。


11月

運動会を終えて

こひつじ園 園長  浅利みどり

新年度がスタートし、早くも1年の半分が過ぎました。暑かった夏が過ぎ、朝晩の冷え込みを感じる季節になりましたが、子どもたちの表情は笑っていても泣いていても毎日とてもイキイキとしています。


延期となった運動会も、10月8日にカシマスポースセンターをお借りして開催することが出来ました。保護者の皆様のご協力を感謝いたします。


運動会を通して、子どもたちのそれぞれに頑張る姿、成長している姿、お家で見せる顔と違う姿、色々な表情を見ていただけたのではないかと思います。頑張って練習した事を緊張しながらも発揮し、また沢山のお客さんが見ている中でやり遂げ、家族の皆さんに褒めてもらえたことは子どもの達成感と自信につながり自己肯定感を育みます。その経験がこれからの成長にとても大きなものとして生かされていくことでしょう。


もしかしたら今回の運動会で悔しい思いをしたり、発揮できないこともあったかもしれません。その経験も次のプラスの成長につながるものとして、家族の皆さんや私たち保育者が支えとなってその成長を促していけたらと思います。


これからの社会を生き抜く子どもたちには、今の乳幼児期にたくさん良いものを吸収し、親や周りの大人、友だちからの愛情をたくさんもらってそれらがその人の基礎となっていくと信じています。


太い根を張った木が立派な枝や実をつけるように、人間の根っことなる基礎をこの乳幼児期に育んでいきましょう。褒めて、励まして、時には教えて、たくさん抱きしめて、たくさんの好きを伝えてください。


私たち保育者もひとり一人の子どもたちを受け入れ愛情をもって成長の手助けができる保育と教育をしていきたいと思います。


10月

ほめ言葉の力

こひつじ園 副園長  平山和子

暑くもなく寒くもなく過ごしやすい季節になりました。園児たちは園庭で思う存分、自分の好きな遊びで楽しんでいます。


0,1歳児も大型遊具に興味を示すようになり、上ろうとします。職員が近くで見守り、挑戦させています。少しでも達成感を味わい、先生たちに褒められて嬉しい笑顔を見せて満足そうです。


小さい事にも言葉をかけ、励ましたり、褒めたり。やる気が自然に生まれていくのを目の当たりにしています。


今年も、リトルエンジェルスのマーチングを少しずつ作り上げてきました。ひとりひとり自分の分を一生懸命頑張り、まわりの音に耳を傾け、心を使い、音を合わせていく協調力のすごさを感じます。


また、毎日の日課で体力がつき、頑張る力が身に付いていきます。そして、園生活の集大成とも言えるマーチングに、毎年本当に感動しています。


各パートの楽器を指導する先生方は、まず子供たちとのコミュニケーションをよくとり、ほめて、ほめて、自信をつけ、仲間と合わせるという大きな学びをしています。その少しずつの積み重ねが、皆さんがご覧になるマーチング発表につながっていくのです。運動会を楽しみにしていてくださね。

「叱っても人は動かない」大人も子どもも同じだなと実感しています。今、私が読んでいる本「ほめ言葉の力」(和田秀樹著:精神科医、新講社出版)、とても読みやすく、子育てやコミュニケーションのためにとても参考になります。

「 ほめ言葉で自分も人も成長する! 」

◎「頼りにしているよ」で信頼感を伝える   
◎「あなたのおかげ」は感謝の気持ち
◎「その調子だよ!」と小さくほめて育てる  
◎「よかったね」で温かい気持ちが行き交う
◎「教えてよ」と相手を立てるのも「ほめ言葉」

9月

目標を目指して

こひつじ園 園長  浅利みどり

セミの声がまだまだ元気に聞こえています。それにも増して、こひつじ園の子どもたちの明るい声が響き渡っています。笑い声、呼びかける声、発見した声、怒っている声、泣いた声、どれも子どもたちの精一杯生きている証です。

子どもたちの声があふれる場は本当に幸せです。ご家庭でも、子育ての真っ最中で日々お子さんの声やおうちの方の声が混ざり合って賑やかな毎日を送られていると思います。日々感染症や健康にも気をつけながらの子育てはコロナ以前よりも神経を使われていることと思います。日々の健康管理を感謝いたします。


さて、今年度のこひつじ園の運動会は近隣小学校の運動会との兼ね合いで、例年より早い9月24日(土)【雨天時は10月8日(土)に延期】に実施を予定しています。今年度も感染症対策として縮小しての運動会となります。ひよこ組、つくし組さんは次回をお楽しみに。


運動会では保護者の皆さんに子どもたちの成長をみていただきたいと思います。緊張していつもの姿ではないお子さんもいるかもしれません。しかし、それも自然な姿ですので温かく見守ってください。


私たち保育者は、担当するクラスの月齢やその時のクラスの姿に応じて運動会においても成長してほしい目標を持っています。子どもの姿はそれぞれ違いますが、頑張ったあとに味わう達成感、嬉しさ、悔しさなどは大きな成長の一つになります。


目に見えない感情「非認知能力」を伸ばすひとつです。それらの姿を見てくれた大人に共感してもらいほめてもらうと、また非認知能力が伸ばされ、さらに人間力が高まります。


学童のグラウンドでマーチングの練習をしていました。すると学童の窓から見ていた1年生の男の子が「マーチングの大太鼓重かったなぁ。」と。私は「重かったのをよく頑張ったね。小学校のランドセルは重い?」と聞くと「ぜーんぜん!大太鼓やったから重くないよ。」と誇らしげに話してくれました。嬉しいひと時でした。


今月のみ言葉は「神様が与えてくださる賞を得るために目標を目指して走ります。」です。目標を目指して頑張った先は良い結果の時もあれば、そうでないときもあるかもしれません。しかし頑張った経験は無駄なことはなくその人の成長に必ず役立ちます。


運動会が子どもたちにとっても、保護者の皆さんや保育者にとっても素晴らしい時となるように願っています。ご協力と応援をよろしくお願いいたします。


8月

Go in peace!

こひつじ園 園長  浅利みどり

新型コロナウイルス感染の終息がなかなかみられなく、心配しながらの生活が続いています。園でも感染対策として、消毒の徹底、換気、子どもたちの健康状態の把握、職員の健康管理等、できることを精一杯しています。


早くこの感染症がおさまり、さらに子どもたちがのびのびと生活できる日々が来ることを願っています。


先日、私は身近な大切な人(義姉)を天国に送りました。とても悲しく寂しい気持ちでありますが、天国でいつか再会できることに希望を抱いています。


その方が教えてくれた聖書の言葉にとても勇気をもらいましたので、ここに紹介させていただきます。


「Go in Peace.」日本語に訳すと「安心して行きなさい」という意味です。


私たちは日々生活する中で、嬉しさ、喜び、感動、悩み、痛み、色々な感情や思いをいだきながら生活しています。それは子どもも一緒です。


生きていると様々な出来事があります。子育てのこと、仕事のこと、お友だちとの関わりのこと、家族のこと。すべて良いことであればそれに越したことはありません。


しかし不安なこともたくさん起きてきます。キリスト教保育の中でも子どもたちにお話することがありますが、イエス・キリストはすべてをご存知で、一人ひとりを守って愛してくださる方ですから、その神さまに私達は守られています。


ですから様々な困難があったとしても「Go in Peace.(安心して行きなさい)」と勇気を持って前進していけたらどんなに素晴らしいことかなと噛み締めています。


こひつじ園の子どもたちがこれから成長する中で様々なことがあると思います。困難なときがあって、落ち込むことがあったとしても、下を向いたままでなく勇気を持ってその人生を歩んでいって欲しいと思います。


そして、こひつじ園で「明るく元気にのびのびと」成長しそれぞれのお子さんの素晴らしい人間の基礎を培って行きたいと思います。


感染症が心配される中ですが、前を向いて生活して行きましょう。


7月

危機察知力を高めよう

こひつじ園 副園長  平山和子

きれいな青空の下で、園児たちは元気いっぱい遊んでいます。0才から年長児まで、それぞれの遊びに夢中です。一人ひとり、みんな違って特徴があります。神様の創造の凄さを感じます。同じ人は誰もいないのです。また、成長の仕方もそれぞれ個性があります。


今回は少し、私が学んだことを書かせて頂き、子育ての参考になればと願います。


【 脳重量の変化 】・・「 新生児の脳重量はおよそ330g。成人の男子はおよそ1340~1400gであり、成熟時脳重量に対する百分率で示すと、満1歳で成熟時脳重量の66~68%、満6歳には90%近くに達する。心の発達もこの時期に変化がいちじるしく、原始的な心の動きである情動(快、不快、怒り、おそれ)がヒトとしての心の動きである情緒へと分化していき、5歳ころには成人レベルの情緒の基本要素がそろうようになる。 」(引用)


こひつじ園に在園中に脳の90%近くが発達し、心の発達も成長し、成人レベルの情緒の基本要素まで達するというのです。まだ小さいから、保育園、幼稚園児だからという考えでは、将来に向けて不安になります。今が大事なのです。


私がこの道を選んだ理由は「教育は小学校では遅すぎる。その前の幼児教育が大事だ」という決断をし、小学校の教諭を目指していましたが進路を変更したのです。


先日、テレビでも脳の前頭葉の発達について放送していました。褒め方一つとっても感情込めて心からほめると、前頭葉の発達がぐんぐんと。淡々とあまり感情入れず冷静な言葉での褒め方では、反応は薄いのです。不思議ですね。


「がまん」は子どもたちにとって苦手なことかもしれませんが、我慢出来る子は、前頭葉がよく成長し、コミュニケーション力がつき、将来の人間関係に影響が出るそうです。褒め方と我慢させること、この2つだけとっても今の成長にとても大切であることを、頭の片隅に入れておきましょう。


 お子さんの成長のことで心配な事や相談したい事がありましたら、いつでもお声をかけて下さいませ。

(*副園長は、保育スーパーバイザー 認定番号1808001 です。)


6月

危機察知力を高めよう

こひつじ園理事長  平山豊治

こひつじ園が始まった45年前、ブランコはどこにも普通にありました。みんな元気に大きくこぐのが好きで、これ以上大きくこぐと1回転してしまうような乗り方でした。立って乗る園児もいました。


別のブランコは、数人が一緒に向かい合って乗るタイヤブランコでした。公園の遊び遊具の人気もブランコでした。


今はほとんどの公園からブランコが消えています。理由は危険が伴う遊具だからです。園には近づかないようブランコの周囲に柵を設けてあります。しかし乗りたい気持ちに押されて柵をくぐり、動いているブランコに近づく園児もいます。とても危険ですので職員が必ずブランコについていることにしています。


以前は柵もありませんでした。それでも園児たちが動いているブランコを見てどこまで近づいたら危ないかを察知していました。危険の度合いが分かっていたのです。


今は動いているのに近づくことがあります。危険を自ら察知することができなくなっています。向こうに動いたブランコは戻ってくることが分からないのです。


いわゆる危険がどのくらいあってどのくらい離れていればよいかを予知できない園児たちがいるのです。危険予知を学ぶ遊び用具が少なくなっているのです。


今、日本を含む世界は不安定な時代になっています。東日本大震災の時、日本中がショックを感じました。今はコロナ感染、ロシア軍事侵攻が起こりたくさんの命と財産が奪われています。


園児が社会に出るといろいろな危険が待っています。いざという時どう対応するか。いざという時、危険に遭わないように危険予知が働いて危険を避けることができるか


。危険予知は3歳から遊びの中で学ぶことができます。怪我はあってはならないことです。そのために保育に当たる者は細心の注意を払わなければなりません。園児たちも遊びの中で危険を察知し危険を避けることを学ぶことが出来たら、将来大きな力となることでしょう。


遊ぶことは楽しいことです。しかしその中には危険なことも含んでいることがあります。それが分かってくるようになったら、学校に行っても社会に出ても身を守ることができるようになると信じています。


遊ぶ中で何が危険なことかを学ぶことも、この時期の大事な学びの一つではないかと思います。


5月

こ と ば


園庭の藤の花は、毎年ゴールデンウイークのお休み中に満開となり、子どもたちに見せてあげることができませんでしたが、今年は咲くのが早く、きれいな藤の花を見せてあげることができました。

新年度がスタートし1か月が過ぎ、新入園児の元気な泣き声が少しずつ小さくなり、新しい環境に戸惑いを覚えていた子に安心の笑顔が見られ、進級し大きくなったことへの喜びや自信を見せる姿など、こひつじ園の子どもたちの日々成長しています。


子どもたちの成長が私たち保育者にとって何よりの喜びとなっています。ゴールデンウイークに入りますが、お休みが続いた後の登園時にはまた泣いてしまったり戸惑ったり、お子さんに変化がみられるかもしれません。いつも通り「いってらっしゃい!」と送っていただけたら子どもたちも安心して園に通えますので、よろしくお願いいたします。


さて、皆さんは子育てしている時にどのくらい“ことば”を意識されているでしょうか。


つい「早く!」「また?」「だめ。」などの言葉が多くなる時もあるかもしれません。


私たち保育者が意識していることの一つに「肯定的な言葉がけ」があります。例えば廊下を走っている子に対して「走りません。」と言うのではなく「歩きます。」と伝える。


お家で、おもちゃをなかなか片づけられなくて、おやつが食べられないとき「片づけないからおやつが食べられないんだよ」でなく「片づけたらおやつが食べられるよ」など、否定的でなく肯定的な言葉をかけることです。


声をかけられた子どもの気持ちになると、肯定的な言葉のほうが受け取りやすいですし、大人でも同じだと思います。


 聖書の中に「外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。」(マルコ7章15節)という言葉があります。


少しドキッとする言葉でもありますが、“人の中から出てくるもの”つまり“言葉”やその人から出て来る“表情”や“仕草”で、相手を傷つけてしまうということです。


 日々の子育ての中で気持ちの良い言葉がけ、肯定的な言葉がけを意識すると良好的な親子関係が築かれていき、温かい言葉を受け取った子どもは、ほかの人に対しても温かみのある言葉をかけられるように成長していきます。


私たちの中から出て来る言葉や表情で、より良い人間関係を築いていきたいですね。


4月

明るく元気にのびのびと♪


▶こひつじ園園長 浅利みどり

今年度から平山豊治の後任として、こひつじ園長に就任いたしました浅利みどりです。


これまで幼稚園で幼稚園教諭として働き、また小学校の非常勤講師、保育園で保育士、そしてこども園で保育教諭として、たくさんの子どもたちと出会うことが出来ました。


その子どもたちとの出会い一つ一つが私の宝物であり、またそれぞれの人生が明るく幸せな日々であるようにいつも願っています。そして今、目の前にいるこひつじ園の子どもたちに出会うことが出来感謝します。


一人一人が豊かに成長出来るよう微力ながら誠心誠意頑張って参りたいと思います。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。


こども園で過ごす乳幼児期は人間の基礎を作り上げる大事な時期です。この大切な時期に私達がお子さんと出会い、毎日一緒に過ごし、その保育と教育が出来ること、そしてその家族の方々と出会い共に子育てできることは本当に幸せなことです。


私も4人の子を育てる母でもあります。子育ては我が子の成長を喜び、また面白いことがあって家族で大笑いしたり、たくさんの喜びを感じることが出来ます。


しかし時には悩んだり、疲れたりすることもあるでしょう。そのような子育てのいろいろなことを私達と共有して共に大切なお子さんをみなさんと一緒に育てていきましょう。


聖書の教えの中に「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」(ローマの信徒への手紙12章15節)というイエス・キリストが語られた言葉があります。


私たち保育者は子どもたちの喜びを一緒に喜び、悲しいときには一緒に悲しめる人でありたいと思います。


新しくスタートしたこひつじ園。「明るく元気にのびのびと」をモットーに職員皆で心を合わせてお子さん一人一人を大切に教育・保育をしていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。


子育て入門

園長先生の子育て入門はコチラから。


■子育て入門